定点同時代早々続編(2015年6月7日)

先日何気なく手に取って、結局あっという間にハマってしまった同時代超有名作品の続編を、早々に、しかも今回は努めて求めて入手。

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・・・とは言え、あくまでも古本です。池袋の≪Book-Off≫です。が、いつもの108円均一棚ではなく、普通の棚の310円にて。そして、通勤往復の車中と休日1日で完全読了。最近にしては珍しい渇望型読書でした。今作はメイン・キャラ2人以外のサブ・キャラをメインに据えた、いわゆる「スピン・オフ」的な短編集。でも、第1作よりもクッキリとメイン2人のキャラが浮き彫りになり、十二分に楽しめました。そして、相変わらず、世の中を動かしようもない些細な事件・日常的光景の中で、しみじみ滲みるワン・フレーズ。それだけ取り出すと、ちょっと「クサい」とも思えるセリフも、なぜかすんなり心に入ってくる。この著者の「語り力」は素晴らしいと思います。しかも、男性作家では絶対に到達しえない厳しく鋭くリアルな視点(男性作家はなんだかんだ言ってもロマン志向だからね)が痛い。自分の甘さを抉られるようで、キリキリと痛い。それもまた快感だ。それでいて、「そうは言っても、何とか・・・」と人の世を信じたい弱さを捨てきれない人間の性(さが)も垣間見え・・・ううむ、複雑だ。これが作家だ。ついでながら、単純に滑稽さも増して、普通に読んでいてクスクス笑える。もう、いっそのこと『鬼平』みたいにシリーズ化してくれんかな、三浦様。

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