定点人間失格本領発揮(2015年11月1日)

毎度お馴染の≪Book-Off≫で時代小説やミステリ小説やハードボイルド小説を渉猟する際、こういう本も手に取ります。そもそも文弱の徒ですので。

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・・・大文豪の最晩年の短編集。元々暗鬱、でも結構明るくてユーモラスな大文豪の、やはり晩年には暗さがまとわりつきつつも、どこか哀しいユーモアが・・・大文豪の深さは計り知れない。

「・・・(自らを評して)・・・死にゃいいんだ。つまらんものを書いて、佳作だの何だのと、軽薄におだてられたいばかりに、身内の者の寿命をちぢめてるとは、憎みても余りある極悪人ではないか。死ね!

・・・この最後の「死ね!」が妙に可笑しい。なんというか、「勢い」があって、ユーモラスですらある。でも、やはり哀しい。なのに、笑える。

・・・炉辺の幸福。どうして私には、それが出来ないのだろう。とても、いたたまらない気がするのである。炉辺が、こわくてならぬのである・・・

・・・こういう感じ、分かる気がする。分からない方が良いのだらふ。分かるのはヤバいと思う。

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